自分のハカリを持て!〜未来を切り拓く国際人へ〜 – vol.5

インタビュー第5弾は、沖縄高専、東京大学大学院を経て、スケルトニクス株式会社を起業した白久レイエス樹さんにお話をお聞きしました。

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学生時代に英語は勉強されましたか?

私の父はフィリピン人で、母は日本とフィリピンのハーフです。両親は2人とも日本語、英語、タガログ語(フィリピン語)が話せます。父と母が会話するときはタガログ語ですが、私は生まれてからずっと沖縄で生活していたので、両親とは日本語で話しています。英語教師だった母は、頑張って英語を教えようとしたそうなのですが、私がものすごく拒否したので、仕方なく諦めたそうです。

そのため実は英語は得意ではないんです。TOEICは最高でも630点程で、一応理系の大学院に行くからこれくらい取ろうと頑張りました。

学生時代に海外との関わりはありましたか?

私は高専4年生までロボコンだけに取り組んできたため、ロボコンのことしか知らない、どうしようもない19歳でした。そのためロボコンを引退した後は、色々なことにチャレンジしようと思い、そのチャレンジのひとつとして、高専専攻科1年生(高専6年生)のときに、マレーシアに1ヶ月海外インターンシップに行きました。

そのときの苦労は?

インターンシップは本来2人で行く予定だったのですが、パートナーになる人が直前に体調不良で行けなくなり、マレーシアに1人で行くことになったんです。なので、実はその1ヶ月はあまり楽しくなかったですね。帰国後、他のメンバーが2、3人で楽しく写っている写真を見て羨ましくもなりました。

けれど、その分現地のスタッフとは仲良くなれましたね。マレーシアではバドミントンが流行っていて、現地スタッフにバドミントンやらないかって誘われたんです。そこでは日本人スタッフは全くいなかったのですが、自分がソフトテニス経験者でラケット競技は割と嫌いじゃなかったので、延々とバドミントンしていた時期がありましたね笑

そこからが面白いんですが、現地スタッフとバドミントンしていたら、そのスタッフの友達と仲良くなったんですね。インターンシップとは無関係の方だったのですが、色々な場所に連れて行ってもらいました。振り返ってみると、一人で行ったからここまで仲良くなれた気がします。

海外インターンを経て変わった点は?

帰国後は留学生に優しくなりましたね(笑)帰ってきてから学校の留学生を海に連れて行くほど積極的に交流しました。道中は車3台を出す大所帯で中々大変だったんですが、参加前は留学生とは特に関わってはいなかったので、自分自身の変化に驚かされました。

1ヶ月シンガポールに1人で行って、孤独を感じて、そこで優しくされたからこそ、自分と似た境遇の留学生には優しくしようという考えが生まれましたね。

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起業したきっかけを教えてください

実は、エグゾネクス(動作可変型スーツ)を創るために会社を設立しました。
ほかの人は創りたいものがあったら、会社勤めしながら、夜や休日に取り組んでると思うんですが、会社にしたほうが早く創れると考えて起業したので、そこがほかのベンチャーとは違うところですかね。
なので、現在多くの時間を開発に割いています。

仕事で海外との関わりはありますか?

スケルトニクスは修士2年(2013年)の10月に起業して、翌年3月にアメリカへ1週間、6月にシンガポールへ1週間、9月にオーストリアへ1週間、更に翌年(今年)の2月にドバイへ1週間、6月に中国へ1週間と、イベント参加を中心に周っています。半年1年(といった長期間)行ってないので、「たまたま1週間そこにいた」という感覚ですね。もともと海外に強い憧れもないですし、特別行ってみたい場所もないので、行く場合は最低限の日数で帰ってきますね(笑)

英語が得意でないと伺いましたが、ビジネスで英語を必要とする際はどのように対処していますか?

基本的にイベントでは仲介人がいるので、今のところ苦労は少ないですね。例えばオーストリアは日本の文化庁の方と一緒でしたし、シンガポールは現地の日本人の方からの招待だったので、現地ではサポートしていただきました。ただ、ドバイだけが特殊で、ドバイ首相オフィスから直接連絡があったので、仲介人がいなかったんです。そのため、英語が話せる高専時代の友人を通訳に連れて行きました。(英語は)ある程度までは聞き取れますが、やはり交渉レベルになると難しいので、英語面では色々な方に支えられていますね。

そのため、いまでも苦手なことは、HPの電話番号を見て、海外の方から直接電話をいただくことですね。「イベントで使いたい」といった要望に関して、電話で交渉することができないので、「後でメールします」と対処しています。得意ではありませんが、英語に関しては出来ないと拒絶はせず、メール等も書ける範囲は自分で書くようにしています。

今後の展望を教えてください

私は高校生の年齢からものづくりに携わって、はじめは、ロボコン競技として、ある与えられたルールの中で最適に動くマシンを創り、その後、アカデミックのロボット分野を5年間学びつつ、友達同士で創りたいものを創ってきました。しかし、今後のビジョンとしては、スケルトニクス・エグゾネクスを創り続ける方向ではなく、それとは違った次のフェーズに移ると思います。具体的な内容はまだ秘密ですが。

最後に、やりたいことへ一歩踏み出すためのメッセージをお願いします

いろんなものにとらわれると真の価値を見失うと思うんです。「みんながやっているから、あれをやる」「みんなが公務員がいいって言うから、公務員を目指す」とか。じゃあほんとうに公務員になることが自分の人生を豊かにしてくれるのか?ということを考えてほしいです。

自分のハカリをもってほしいですね。(そうじゃないと)知的生命っぽくないですよ。別に起業しろというわけではなく、いろんなものに自分の中のハカリを当ててみて、これが一番やりたいことだと言えたらいいと思います。

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【編集後記】

「自分のハカリを持て」と言われた時、なんとなく多数派にいると安心している自分に気づかされました。しかし、周りに流されず、自分自身で考えて意思決定しなければ、真の人生の充実は得られないと、白久さんのお話をお聞きして感じました。

執筆:Yoshi

 




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