一歩動けば、明日から人生は変わる!  〜未来を切り拓く国際人へ〜 – vol.3

第3弾となる今回のインタビューは、長岡高専、筑波大学を卒業後、グリーでの勤務を経て、FULLER株式会社を立ち上げた渋谷修太さんに、自身の海外体験や、起業してIT分野でチャレンジしようと思ったきっかけなどを伺いました。

FULLER_渋谷修太さん

FULLER株式会社 代表取締役社長 渋谷修太さん

シリコンバレーで受けた衝撃

– 学生時代から海外と関わりはありましたか?

20歳のとき、アルバイトで貯めたお金を使って、10日間シリコンバレーに行き、GoogleやAppleなど、いろいろな企業のオフィス  −−当時Twitterはまだすごく小さなオフィスでしたね−−  にアポを取って見学させていただきました。なんで行きたかったんだろう…ただ単に「見てみたい」、「シリコンバレーってヤツを見なきゃ
いけない」と、ふと思って行きました。

– 実際行ってみた印象はどうでしたか?

Googleも、Appleも、オフィスが日本とは全然違いました。
行ったことありますか?絶対行った方がいいですよ。人生変わります。

まず日本のオフィスって、六本木ヒルズに構えていたり、
自社ビルを持っていたりすることが最高だという様な考え方じゃないですか。
けれど向こうのオフィスは、大学のキャンパスのような開けた環境で、
敷地内でビーチバレーもできますし、プールで泳くこともできます。
「働く人々が如何に幸せに働けるか」がすごく考えられているんですね。

そこで社員が学生みたいにワイワイと働いている姿を見たとき、
「こっちのほうがいいな」「これに(日本は)負けてしまうな」と思いました。

– 帰国後、何か自分の中で変化はありましたか?

アメリカに行くまではメーカーに就職しようと考えていましたが、IT業界の勢いを実際に目の当たりにしたことで、これからの時代は”絶対に”インターネットだと思い、メーカーではなくグリーに就職を決めました。

私は自分で貯めたお金を使って行きましたが、若い人、特に一度も海外に行ったことがない人は、お金をいくら借りてでも(海外に)行くことをオススメします。別にシリコンバレーに行けという訳ではなくて、自分が行きたいと思っている場所に行って欲しいですね。お金はいつでも稼げますから。

私はシリコンバレーに行かなかった人生を、今考える方が怖い。
そう思う程、考えが全く変わりました。

TOEICができても…
「トイレ行きたい」って言えない

– 学生時代は英語の勉強はされていましたか?

英語はすごく勉強しました。とは言っても、特に海外に行きたいなどの理由ではありません。高専(高等専門学校)時代、たまたま隣の席の友達が、英語を勉強し始めて、TOEICの点数を自慢したんです。悔しくなって「越してやる!」と思い、自分も勉強して友達の点数を上回ったんです。するとまた友達も勉強して・・・と、越して越されてを繰り返していたら、いつの間にか900点を越えていましたね。

– 英語を勉強するコツはありますか?

やはり必要性を感じないと身に付かないので、(英語圏に)行くしかないと思いますよ。行って、自分が如何に話せないかを経験して、「俺は全然ダメだ」って焦らないと、話せるようにはならないと思います。実際私も行ったとき、初めは「トイレに行きたい」ですら言えなくて、すごく焦りました。

– 現在仕事で英語を必要とする機会はありますか?

今は海外の投資家の方とお話しする際や、各地のイベントのプレゼン、ビジネスミーティングなどで英語を必要としています。この前もロンドンの方とお会いする機会があったので、英語でジョークを言って笑わせようと思い、張り切って行きました。
実際笑っていただいたんですけど、果たしてジョークの内容で笑ったくれたのかは疑問です(笑)

やりたいならやっちゃえよ

– 起業したきっかけをおしえてください

グリーにいた頃、ライフネット生命の岩瀬さんが開催する起業家塾に参加して、自分の今手がけているサービスや、将来会社を作りたいことをプレゼンで話したんです。そこで気に入っていただいて、「応援するから会社にしなよ。いまやっちゃいなよ」と、背中を押していただいたことがきっかけですね。
あの一言がなければ、当時すぐに起業することはなかったと思います。

– 会社を運営して壁にぶつかった経験はありますか? 

常に壁しかないですよ。中でも一番大変だったことは、あと2週間で資金が尽きるという状況に追い込まれたことですね。そのときは、日本交通の川鍋社長に、「FULLERのゴキブリのような生命力に賭けるよ」と投資していただいて、何とか乗り越えることができました。

– 会社以外で挑戦したいことはありますか?

新しい高専(高等専門学校)を創りたいですね。中学卒業後すぐに専門分野を学ぶ高専生は、オバマ大統領にも認められるほどすごい力を持っているんです。しかし、車や家電が最盛期の時代に創られた高専は、今の時代と合わなくなっているようにも感じます。だからこそ各分野のトップを集めて、今の時代に合わせた世界最高の高専を創りたいですね。実現はいつになるか分かりませんが、きっとできると思っています。

– 最後に是非、やりたいことに一歩踏み出すためのメッセージをお願いします

背中を押してもらえばいいと思います。私が岩瀬さんにそうしていただいたように。やりたいと思っているけど、不安に思う意思決定ってあるんです。そこで自分一人で決断する必要はなくて、周りの仲間や尊敬できる人に後押ししてもらえば、できるんじゃないでしょうか。そういった決断は、最初は小さな一歩なんです。しかし、長い人生で見ると、積み重ねが大きな差になります。

一歩動けば変わるんですよ。明日からの人生なんて。

【編集後記】

実際に渋谷さんにお会いしてお話を伺うと、やりたいことに全力でチャレンジしている姿がとても輝いて見えて、自分も一歩踏み出して頑張ろうという気持ちになりました。

この記事を読んだ方にも、同じ気持ちを抱いていただけたら幸いです。

執筆: Yoshi